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鶏龍山白泥地鉄絵（絵刷毛目）葉文俵壺。俵壺の形は、中国漢時代に祖型があり、朝鮮半島では新羅土器、日本では須恵器にその類型が見られます。もっくりと肩を張り、独特の佇まいですが、横向きの一方の側面に本来の器底があり、そこを下にして立てて焼いたものです。俵壺には高台のあるものとないものがあり、こちらのように高台のあるものは数が少なく、上手とされています。
粉青沙器の生産地は、朝鮮半島と南部を中心とし、その窯址は至る所で発見されており、百三十ほどの陶器所あったことを伝えています。粉青沙器の窯の中で、質量共に傑出しているのが、忠清南道にある鶏龍山窯でしょうか。李朝の祖師がこの地に都を築こうとしたこともある美しい山間地帯です。この俵壺のような白泥を刷毛で引いた上に鉄絵を施す絵刷毛目と呼ばれるものは、粉青沙器の生産地の中でもほとんどがこの窯で集中的に焼かれていたと言われています。
発色や手のよい一品です。コレクション、花入などにいかがでしょう。

w24 x d15 x h18cm

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